佳作
どばどば —木馬道がつたう家々が街全体に木を流す—
岩田美加(東京電機大学)
坂本裕太(東京電機大学大学院)
作品コンセプト
商店街を皮切りに,今後衰退するだろう地方都市と,現在衰退の一途を辿る山間地域の林業を結びつけた建築を考えることによって,林業の循環性を利用した地方都市の持続的な再生を提案する.断面寸法が少しずつ小さくなっていく柱をストリートに沿って配置し,それらの柱が次々と取り替えられていく「ガワ空間」と,その柱の断面の大きさに対応した生業で生活を営む「ナカ空間」という構造上分離したふたつの空間で建築をつくる.このふたつの空間は,材木の溜まり場「土場」と,材木を運搬する「木馬道」というかつての山間地域で材を流していた場や道で繋がれ,やがては街全体に材が巡っていく.木を流すという行為がストリートに新しい価値を与える.
各賞一覧
- 最優秀賞 1点/賞金100万円(税込)
- 優秀賞 3点/賞金50万円(税込)
- 佳作10点/賞金各10万円(税込)