課題:30年後の集合住宅
建築にとって時間は重要な条件のひとつです。たとえば30年後のことを考えて、現在の集合住宅を設計するというのは、さまざまな状況を想定できる現実的で重要なことだと思います。30年後には住宅ローンを返し終わったり、子どもが巣立ったり、新しく生まれたり、高齢化がもっと進んだりするかもしれません。建物の改修や周辺の変化、地球環境や社会の変化もあるかもしれません。30年後にその集合住宅でどんなことが起こっているのかを想定して、現在の姿を提案してください。集合住宅を通して都市や周囲の環境、そこでの生活なども描けるかもしれません。そうした変化を想定しながら、楽しく住み続ける集合住宅のあり方を考えてください。
敷地は東京の運河沿い、現実に集合住宅建設が盛んな場所を想定します。既成概念にとらわれず、しかしリアリティのある新しい集合住宅を考えてください。
