線上の森 —10の生活で奏でる—
井手口航 山口貴司(慶應義塾大学大学院)
●作品コンセプト
一般的な住宅にあるキッチンやリビング,書斎といった10の機能を抽出し,それらを10の細長い廊下のような線状の部屋へと置き換える.それぞれの部屋は薄くて透明であり,それらが揺らぎながら重なり合っていくことで,生活の風景は曖昧に溶け合っていく.線状の部屋が環状に揺らぐことで,互いを近づけたり,遠ざけたりしながら絶えず距離感を変化させ,多様な関係性を生み出していき,それと共に,住人同士も互いに多様な距離感や関係性をつくりながら生活していく.
(応募案より抜粋)