佳作

3/1 1の中の3から始まる新しい集合
林隆博 (名城大学大学院)

3/1 1の中の3から始まる新しい集合  林隆博 (名城大学大学院)
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作品コンセプト

この作品は3.11の東日本大震災での出来事のメタファーとしての一面を持っている.しかし,これは悲劇を嘆くためでも,反省のためのものでもない.提案は住宅を分解し,地域や居住者らとの関係性を強めるための操作をしたものであり,整ったかたちに対しての破壊的な操作とも捉えることができる.また,居住者間に開かれたリビングスペースでは,モノやさまざまなアクティビティが共有される.これらの操作を行ったのは,震災の被害により破壊されていく街並みや,その後の私財という概念すら曖昧な状況の中で,規律と深い絆の見てとれる小さなコミュニティが誕生した状況に,ネガティブではない魅力を見たからだ.

(応募案より抜粋)