佳作

動く領域,変わる道
本山哲生 丸山義貴 (日本大学大学院)

動く領域,変わる道  本山哲生 丸山義貴(日本大学大学院)
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作品コンセプト

私有地=共有地の図式を提案する.塀を敷地一杯に張り巡らせ,30分割する.その中に,最小限の生活機能を持ったボリュームを配置する.塀によって囲われた空間は,その中に居を構えるものの準私有地として扱う.増築するのも畑をつくるのも居住者の自由である.しかしここには共有通路がない.敷地全体のより内部の家に行くには,他人の私有地の中を越えて行くため,話し合いが必要になる.その潤滑油として,多段に開閉する塀は人びとの関係を切るものではなく,繋ぐものとして機能し,多様で可変性のある空間や生活をつくり出す.ゆずり合いや,こうしたらもっとよくなる,楽しくなるといった活発なコミュニケーションが発生する.

(応募案より抜粋)