第59回セントラル硝子国際建築設計競技トイレ/Toilet

第59回セントラル硝子国際建築設計競技 トイレ/Toilet

テーマ トイレ/Toilet

トイレは人の暮らしに欠かせません。1日に数回利用する場所で、住まい、公園、道路脇、オフィスや商業施設にも併設されています。一般的に、外部から見えないように囲われており、プライバシーが保たれた空間です。便器を壁で囲った個室や、シャワー、浴槽、洗面台なども備え付けられている住まいもあります。
利用する目的は排泄だけではありません。一息つくための休息の場であり、着替えや化粧直しなど身だしなみを整えるために利用することも少なくありません。LGBTQIA+の方をはじめ、障がい者、幼児や高齢者など誰もが使います。快適に使えるトイレが身の回りにあることは、生活において大切なことではないでしょうか。
国や地域でも特有な文化があります。腰掛け便器(洋式便器)が一般的になりつつありますが、日本の和式便器、ヨーロッパのビデ、イスラム式トイレなど、便器のかたちやマナーは異なります。コンポスト(堆肥)トイレは、農作物に使う肥料の原料として排泄物を集めるための仕組みです。排泄物や水、紙(トイレットペーパー)など、トイレには資源循環の側面もあります。
利用する人や目的、機能やかたちに加えて循環など、トイレには現代社会のインクルーシブで多様な事柄が内包されているのではないでしょうか。テーマを通して時代の輪郭が浮かび上がるような提案をお待ちしております。

応募登録終了2024年4月〜2024年8月

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