第53回日新工業建築設計競技 空の家
テーマ 空の家
テーマは「空の家(Sky House)」です。
なにごとにも白黒つけることが求められがちな分断の時代において、「空」の持つおおらかさは、私たちの思考にひとときの自由を与えてくれます。空は何かを限定することなく、境界を持たず、どこまでも広がっていく存在です。一方で、「家」は住まう人の身体や暮らし、プライバシーを守るために、時として外部や異物を締め出す、閉じた空間でもあります。このふたつは対照的な価値観を体現しているといえるでしょう。
その「空」と「家」を組み合わせた時、どのような住まいの姿が立ち上がるでしょうか。かつて菊竹清訓は土地から建築を切り離し、スカイハウスをつくり出しました。その1950、60年代は建築と社会が近かったのかもしれません。では現代、そこからどのような発想ができるでしょうか。
「空」は国や宗教、文化によって異なる意味を与えられてきました。古代中国では空を円い蓋のように捉える蓋天説が存在しました。一方、近現代以降の西洋では、飛行機の誕生や宇宙開発を通じて、空を無限なる未来への希望として捉える文化もあります。漢字の「空」という字からは「からっぽ」「ヴォイド」などの意味を連想することもできるでしょう。
空の持つ広がりや曖昧さを手がかりに、自由な発想で新しい住まいの可能性を提案してください。みなさまのご応募をお待ちしています。