第16回長谷工住まいのデザインコンペティション循環する集合住宅

第16回長谷工住まいのデザインコンペティション 循環する集合住宅

テーマ 循環する集合住宅

新型コロナウイルスの影響,ロシアの軍事侵攻,地球温暖化に伴う自然災害など,現実から次々に課題が突きつけられています.それらにどのように応え,新しい可能性を描けるのか.さまざまな観点で「環境」を考えてもらうのが今回の課題です.2020年に日本国内では「2050年カーボンニュートラル宣言」が表明され,CO2削減の取り組みのひとつとして,ZEH-M*が注目されています.ZEH-Mの実現には集合住宅で使用する一次エネルギー量を実質ゼロにする必要があり,建築性能の向上や太陽光発電設置などさまざまな工夫がなされています.しかし,太陽光パネルや木材を使うというような対処療法でも,リサイクルや省エネといった切り口だけでもなく,ものや人やエネルギーも含めた「循環」を考えること,どこから来てどこへ行くのかといった共存できる関係を考えること.そこからこれからの社会に応えるサステナブルなアイデアが生まれるのだと思います.また,新型コロナウイルスの影響で家で過ごす時間が増えたり,紛争による分断によって,家族や地域社会との繋がり,そしてリアルとバーチャルの関係など,多様な繋がりを見直すことになりました.「循環」を考えることで,こうした家族のあり方やwell-being,サーキュラーエコノミーのような広がりにも応えられるでしょう.ファッションの分野でも環境がもっとも重要な課題のひとつとなっているように,この問題を自身の暮らしや社会の問題として捉える人も多いのではないでしょうか.「循環する集合住宅」をテーマに,環境に応える新しい可能性を模索できるような集合住宅を提案してください.敷地は利便性が高く,海や山などの自然に恵まれた地方都市です.そこに50戸の集合住宅を想定してください(敷地1,000m2,容積率300%).1次審査を通過した上位4案による公開の2次審査で最優秀賞を決定します.

*ZEH-M(net Zero Energy House Mansion):高断熱,高性能設備で室内環境の質を維持し,省エネルギーを実現した上で,再生可能エネルギー等を導入することで,1年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロ(またはゼロに近づける)住宅.

応募登録終了2022年7月〜2022年10月

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