人類は社会的な生物であり,他者と共同生活をすることで文明を発展させてきました.しかし近年,自治会などの地縁やPTAなどの共同体は弱まり,人びとはお互いに独立した生活を繰り広げています.一方,SNSでは頻繁に他者と繋がり,流動的な人間関係が社会の大きな位置を占め始めています.集合住宅はこれまで「家族」を単位とした受け皿となってきました.しかし「家族」の解釈も多様化し,さまざまな事情による養子縁組や,似た境遇を持つ他者との集まりを家族と捉える人も現れています.家族の概念が拡張されているのです.育児や介護の助け合いが親族や地域社会を団結させてきたように,血縁がなくても結びつくことには、個別化していく社会を生き抜くための可能性が秘められているかもしれません.家族の概念の変化に伴い,集合住宅は大きく異なった様相となるはずです.そこで,拡張された家族が集まって暮らす「100人の集落」をテーマとします.集落では,家族を超えた協働が実践されてきました.拡張された家族がお互いに干渉し,暮らす集落を提案してください.それは干渉しすぎない関係のシェアハウスとは異なります.新たな集合住宅のプロトタイプとなるような「100人の集落」を期待します.敷地は地形の起伏や川があり,既存の建物もある一角です.そこに敷地面積1,000m2,容積率200%の集落を想定してください.周囲の敷地へ越境した提案も認め,既存建物を壊しても利用してもかまいません.1次審査を通過した上位4案による公開の2次審査で最優秀賞を決定します.
登録・作品提出締切
2025年11月13日(木)必着
早期登録特典について
9/30までに登録頂いた方限定で,昨年の審査の様子を収めた動画をお届けします.
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