佳作
多様な動物と共生していくために共同で飼育する賃貸住宅
Life with Animal
菊澤拓馬(フリーランス)
菊澤拓馬氏.
【敷地】
東京都豊島区池袋
【抽出した地域の課題】
ペットの潜在的な需要が非常に多くなっている現代において,動物と暮らせる賃貸住宅はまだまだ数が少ない.また,動物を飼った場合は,単身者の場合,留守にできないなど負担が大きくなる.
【賃貸の仕組み】
入居者が共同でペットの飼育を行う賃貸住宅(入居者のペットとは限らない).多様な動物が暮らすことを利用して,入居者のタイプごとにそれぞれに合った仕事を分担し,家賃の減額や飼育費の補填に当てる.
【建築空間】
カフェやドッグラン,動物が生活する「ポッド」がさまざまな場所に配置される.住戸はリビングアクセス,「ポッド」には外側の廊下からアクセスができ,入居者以外の人びとも訪れることが可能.
◯人間中心主義で建築を考えるのではなく,動物に着目してプログラムを組み立てたのは,伸び代のあるテーマだ.(千葉)
◯動物のいる場所に住むのであれば,普通の部屋が並ぶのではなく,動物園の中に住むような提案になると面白い.(赤松)
◯提案にはなかったが,自分のペットと住む場所ではないところに,保護動物の問題などに接続できる可能性を感じた.(横川)
◯動物と入居者の感情移入ができる関わり方など,ソフトの提案を深めてほしかった.(小林)