1次審査結果発表
「第5回大東建託賃貸住宅コンペ」には、321点(応募登録717件)のご応募をいただきました。
去る1月17日に1次審査会が行われ、1次審査通過6点と入選5点、学生特別賞5点、選外佳作6点が決定いたしました。選外佳作に関しましては、今年度審査会の中で設けられた賞になります。
2月18日(土)公開2次審査が行われます。なお、このHP内で公開2次審査観覧希望者を募集しております。奮ってご参加ください。
1次審査を終えて──審査委員からのコメント
小泉雅生(審査委員長)
公開2次審査に進まれた6組の方々には、審査会の場で改めて作品の説明をしていただくこととなりますが、単に案の内容を説明するだけでなく、ご自身の作品を通じて、現在の社会状況をどう捉えているのか、今後どのように変化するのかといった社会観や建築観も是非語ってほしいです。進化には、必然的に進んでしまうものと、こう変えていこうと意思を持って進めるものと、ふたつの方向性があるように思います。公開審査の場では、そのようなことも含めてプレゼンしていただき、皆さんと一緒に多角的な議論を交わせればと思っています。
五十嵐淳
1次審査を終えて、どの作品が最優秀賞になってもおかしくないと思いました。公開2次審査では、まずそれぞれが何を見据えて、どのようにテーマを解釈したかを説明していただきたいです。見据える先が少し先の未来なのか、もしくはとても遠い未来なのかによって、考え方は随分異なるでしょうが、最終的な提案が人類にとって素敵な未来に繋がっていてほしいと思います。今回はテーマを越えて、作品を考えた方々が持つそれぞれの背景からにじみ出てくる言葉や考え方を聞き、最終的に突き動かされた作品を選びたいと考えています。
鍋島千恵
1次審査を通して、今回のテーマである「進化」の捉え方ですが、多種多様な変化、あるいは方向の提案が見られたものの、果たしてそれを「進化」と捉えてよいのか、自分の中でも問いとして残っています。選ばれた6作品には、予測可能な範囲の「進化」ではなく、私たちが考えるそれとはまったく異なった想像を掻き立てる案や、未来に向けて発展的な捉え方をした案が残っています。2次審査ではこれまで見たことがない「進化」の方向性が示されることを期待しています。
小林克満
今回の1次審査では、「進化」の方向が多様な6作品が最終的に残りました。2次審査では提案をしていただいた作品の中で、「進化」とは何か、なぜその「進化」が生まれるのか、なぜ「進化」しないといけないのか、そして、その「進化」によって何が変わっていくのかといった点について、しっかりプレゼンテーションをして下さい。みなさんの提案が、これからの社会を、賃貸住宅を変革していくことを、私たちに伝えていただきたいと思います。