第18回長谷工住まいのデザインコンペティション 集合住宅のあたらしいあらわれ
テーマ 集合住宅のあたらしいあらわれ
私たちが暮らす街は常に変化しています.大規模な再開発もあれば,戸建て住宅の建て替えもあり,突如として昨日と違った風景に遭遇することもあります.その時,目にするのが建築の外観(あらわれ)です.建築の外観は,街を構成する重要な要素であり,街と建築を繋ぐインターフェースでもあります.特に集合住宅は規模によって様相が異なり,近年では超高層マンションなどが都市の風景をつくっています.一方で社会の変化に合わせてさまざまな課題が建築や集合住宅に向けられ,プログラムの解決に注力するあまり内側に閉じた世界をつくってしまっていることも確かで,外観へ注ぐパフォーマンスが減っている傾向にあるといえるかもしれません.建築の外観は都市景観を構成する重要な要素であり,その形が現れることで周囲の環境がよくなり,新しい景観を生み出す可能性を持っています.そこで,改めて外観を考えるため,テーマを「集合住宅の新しいあらわれ」とします.ただし,建築の表層デザインを問うているものではありません.外観とは内外の関係,プログラム,コミュニケーション,住み方,構造などさまざまな関係性を考慮して生まれるものです.建築としての根拠と共に外観(あらわれ)を提案してください.敷地は都心部で,さまざまな用途が混在する街です.そこに敷地面積1,000m2,容積率300%の集合住宅を想定してください.1次審査を通過した上位4案による公開の2次審査で最優秀賞を決定します.